10年~15年の歩み

自然保護助成基金設立15周年に際して

奥富 清 

 財団法人自然保護助成基金は、国内外における自然保護に関する様々な活動あるいは調査研究を進めているグループに対し、その活動や研究を推進するための資金を助成し、もって自然環境の保全に寄与することを目的として、1993年4月に設立されました。本年(2008年)は設立15周年に当たります。
この間事業も順調に発展し、わが国における自然保護助成団体として確固たる地歩を築くことができたものと思っております。これもひとえに、当基金の運営や事業に対して与えられました関係各位のご指導、ご支援の賜と深く感謝しております。

 この15 年間、数多くの研究や活動に助成して参りました。助成テーマは多岐にわたって自然保護問題全般に及び、また助成先も大学の研究者チーム、大小の市民団体やグループなど、多様となっております。これらの助成先の方々がそれぞれ所期の成果を上げて自然の保護に大きく貢献されており、まことに喜ばしいことと思っております。

 当基金の助成は公募助成と直接助成の二本立てで行っております。公募助成の一つであるプロ・ナトゥーラ・ファンド(財団法人自然保護協会との共同事業)は、基金設立以来の助成制度で、当基金助成の根幹をなす助成と位置づけ、広く内外の研究者、保護団体やグループから公募して助成しております。これに加え、2005 年から新たな公募助成であるナショナル・トラスト活動助成制度(社団法人日本ナショナル・トラスト協会との共同事業)を発足させ、これも既に軌道に乗り、成果を上げております。

 直接助成には、重要な保護問題に取り組んでいるグループなどから緊急な助成要請があったとき、これに応えて助成する場合と、特段の要請がなくても緊急の取り組みが必要と基金が判断した重要な自然保護問題があるとき、しかるべきグループにそれへの対応を要請してその資金を助成する場合とがあります。後者は基金による先行助成とも呼べる助成で、たとえば、ボランティア活動による小笠原の外来種対策、南アルプスのシカ食害対策などへの助成がこれに当たり、最近その件数、金額とも増えてきております。

 現在でもなお、重要な自然保護問題が後を絶たずに起こり、またそれらは複雑になって解決をより困難なものにしております。したがって、これらの問題の解決に取り組む研究や活動は、今後もますます重要性を増すものと考えられます。このようなとき、引き続き当基金の助成がこれらの活動や研究の推進力となり、内外の自然の保護に大きく貢献できることを強く願っております。

    2008 年11 月

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